のりこちゃんが、一緒に行かない?と、昨年から誘ってくれてた「カンディンスキーと青騎士展」。
まぁ会期はまだまだ長いし、と思ってるうちに、あっという間に、残すところあと3週間になり、ヤバイヤバイと、先週バタバタ日を決めて、本日、三菱一号館美術館へ。
昨年見逃した、今もまだ悔しい、オイラの中の三大exhibition。
これもやっぱり三菱一号館美術館の「マネとモダン・パリ展」。
パナソニック電工汐留ミュージアムの「ユビュ 知られざるルオーの素顔展」。
山種美術館の「速水御舟展」。
こん中で、展覧会をやってること自体知らんかったのは、速水御舟展だけで、マネとモダン・パリ展も、知られざるルオーの素顔展も、すっごい長い期間やってて、始まった頃は、まぁ会期は長いしいつでも行ける~、と思ってるうちに、え、来週で終わり?!みたいなことになって、結局行けずじまいのパターン。
しかも、 速水御舟展はともかく、あとの2つは、たぶん二度と見る機会はないかもな企画…
まぁ、いつまでも、ブチブチ言っててもしゃーないけど。
そんなで、今年は、長い会期のやつでも、絶対、始まってから1ヶ月以内に行かんと!と、固く心に決めてたのっけから、会期末1ヶ月切れ
ってか、カンディンスキーと青騎士展に関して言えば、11月末という最も忙しない時期に始まったのが大きな要因や、と自分に言い訳
anyway。
今年は、まだまだやってる→会期切れパターンは、絶対せんとこと、あらためて強く誓う。
そんな話は置いといて、カンディンスキー。
最近見たのは、昨年のシャガール展に展示されてた作品で、それまでのオイラの知ってるカンディンスキーって言ったら、限りなく具象を排除してる、みたいなイメージがあって、いわゆる普通の風景画(いや、ふつーではないけど)に、こんなんも描いてるんや
、って、かなり意外な印象で。
でも、体調が悪かったせいもあると思うけど、シャガール展自体がイマイチで、舞台美術関係の作品以外、ほとんど記憶に残らんexhibitionやったから、カンディンスキーの作品のことも、その時、へぇーって思っただけで、すっかり忘却の彼方へ。
そんなで、今回も、カンディンスキー=抽象画のイメージで見にきたら。
全然ちゃうやん。
今回の展示は、初期から青騎士時代までの作品なんで、抽象画は、ほんとに最後の数点だけ。
たまたま今までオイラが見たカンディンスキーって、ほとんどバウハウス以降のものばっかりで、カンディンスキーが抽象画になっていったのも、その辺からやから、抽象画家のイメージがこびりついてたけど。
最初からあんなんやったら、ただの頭のおかしい人で、そんなわけないし
カンディンスキーに限らず、シュールとか抽象とかに向かっていく作家の、初期の頃や変遷を見るのって、すごくおもしろい。
しかも、概ね、他の人が見たら理解不能な絵を描く人に限って、すっごく理論派なことが多いような気がする。
カンディンスキーも、「モスクワ大学で法律と経済学を学び、法学部助手となるが、」みたいな話やったから、間違いなく、理詰めの人。
だから、じゃないかもしれんけど、初期の人物画にしても、最後の抽象に向かっていく作品にしても、常に冷静で踏み外してない感じ。
描いてる自分の横に、それを批評してる自分が常にいますよ、みたいな。
色使いとかは、すごく好みやのに、カンディンスキーって、めっちゃ好きって思えんのは、たぶんそこかなー、って今回気が付いた。
同じ時代に、すごく仲が良くて、影響しあってる画家として展示されてたヤウレンスキーなんか、なんとなく逸脱したとこがあって、オイラは断然こっちが好きって思うもんなぁ。
それにしても、この時代のドイツの画家たち、色使いが大胆。
ってか、それが青騎士か
クレーの色彩も、めっちゃ素敵やけど、クレーとは、また全然違って、鮮やかでダイナミックで、構図とかモチーフは関係なしに、ただただ、色使いにドキドキしてしまう
そんな中でも、カンディンスキーの色使いは、どことなく冷静やねんけども
展示内容とは別に。
三菱一号館美術館は、明治時代に英国人建築家によって建てられたものを、当時の建築に忠実に再現したもので、建物もすごく魅力的。
元々が、美術館として建てられたものではないから、この造りが、展示品を見やすいかどうかっていう話はまた別として、オイラ的には、大きな部屋にダーッと展示してあるのより、小部屋を巡っていく方が好き。
展示の関係なんか、他に理由があるんか、立ち入れないようにしてあった部屋もあったけど、いっぺん、この建物自体を見学させてくれへんかな。
のりこちゃんと、あの絵が良かったとか、あれをポストカードにしてほしかった、とか言いながら、ミュージアムショップを物色。
すごくかわいいパラパラブックを発見して大はしゃぎ。
そう言えば、見逃した、マネとモダン・パリ展、あれ、すごく良かったみたいでさー、exhibitionレビューみたいなやつで、去年良かったexhibitionにランキングされてたよー、と、のりこちゃん。
それでなくても悔しいと思ってんのに、追い討ちかけんとって~
お昼は、久しぶりにレゾナンスへ。
ってか、東京駅界隈、全然詳しくなくて、ここら辺で何か食べるって言ったら、丸ビル界隈は高いし、TOKIAの方に来てしまう。
って言っても、レゾナンス以外は、あんまり知らんのやけど。
イル・ギオットーネが入ってることは知ってるけど、京都のイタリアン、丸の内で食べんでも、というのもあり。
なんか、自然食ビュッフェが1軒入ってるらしくて、だんだん歳を取ってくると、ビュッフェとか興味なくなってくるんやけど、ここ1、2年、一郎くんチョイスの「はーべすと」とか、岡部くんチョイスの「あけびの実」とか、こんなんやったらビュッフェでも嬉しいなぁ、みたいなお店を知ってから、TOKIAのお店にも、ちょっと興味があり。
いっぺん行ってみたいと思ってるんやけど、今日は、exhibitionの後でもあり、素直にレゾナンスへ。
めったに来ないんで、看板メニューの、群馬産和豚もちぶたのローストポークをチョイス。
昔、「何も足さない、何も引かない」とかいうCMがあったけど。
レゾナンスのローストポークって、そういう形容がぴったり。
ただ、豚の厚切り肉を焼いただけ。
でも、そういうストレートに技術が出る料理が一番難しいって思う。
もちろん、レゾナンスの焼き方に、文句があるわけない。
ポークの旨み満喫~
のりこちゃんと、生協で扱ってるチケットや、これから開催されるexhibitionの情報を交換。
って言っても、これから開催されるexhibitionに関しては、交換って言うか、教えてもらっただけやけど
ポンピドーが、改築に伴って、所蔵品を大量に出すらしい。
全然知らんかったし
もうちょっと、アート情報、まめにチェックせなあかんなー。
気が付いたら会期切れもトホホやけど、やってんの知らんかったし、っていうのも、相当悔しいもんなぁ