遅まきながら、昨年、オイラにも三味線ブームがやってきた。
もちろん、邦楽器自体は、昔から大好きで、古くは、鼓童やジョン海山ネプチューンから、数年前まではレブンカムイにはまってたけど、洋楽器でも、弦より管の方が好きやし、邦楽器とか言いながら、よく考えてみたら、聴いてたのは、和太鼓、尺八、篠笛等のバンドばっかり。
そんなで、世間が三味線ブームになった時も、イマイチ三味線は…とか聞きもせんで思ってたけど。
なんせ、それまでの、生の三味線聞く機会って、歌舞伎とか、をどりとかの伴奏くらいやから、それが自分の中に、三味線のイメージとしてこびり付いてて。
昨年の夏、上妻宏光を初めて生で(って言っても大きいホールやからPAは通してるんやけど)聴いて、その時はもう、血が逆流するくらいの衝撃。
三味線って凄い、ってか、上妻宏光凄い。
その時は、他にも大勢出演者がいたんで、上妻宏光堪能ってわけにはいかず、後日あらためて、上妻宏光のコンサートへ。
そして、いきなりオイラを襲った上妻宏光ブーム。
存在は認識してたのに、ちゃんと聴かずに通り過ぎてきた時間が口惜しい。
その後、昨年暮れに、GONNAのライブで晴れ豆に言った時に、三味線をフィーチャーしたバンドが出演してて、あ、やっぱり三味線っていいな、って遅まきながら気が付いて、それから、上妻宏光以外の演奏もいろいろ聴くようになり。
今年5月には、みきが、木乃下真市のライブに誘ってくれて、凄い迫力に大興奮。
秋には、楽しみにしてた、上妻宏光の、生一丁!コンサート。
そして、今日。
1年のマイブームを締めくくるライブは、上妻宏光ソロデビュー10周年特別公演~伝統と革新~。

さすがに、10周年特別公演ということで、入口には、普段のコンサートでは、ちょっと考えられない、新装開店みたいな花がズラーっと。
スペシャルゲストも超豪華で、綾戸智恵、志村けん、夏川りみ、藤原道山、村治佳織と、さまざまなジャンルの卓越した才能が、5人も居並ぶ。
志村けんだけは、音楽畑の人ではないけど、実は、彼は、上妻宏光のお弟子さんで。
生一丁!の時に、志村けんとの交流についての話が出て、自分のオリジナル曲の中でも、難易度の高い「紙の舞」を、「これ、舞台で演奏したいんだけ

ど」と言ってこられて、この曲は無理でしょーって思ってたんですが、習い始めると、志村さんは、前の回に言ったことを、次の稽古の時には、完璧に出来るようにしてこられて、時間がある人でも、それはなかなかできないことなのに、あんなに忙しい方がここまでやれるのかと、やっぱり一芸に秀でた人は違うと感服しました、みたいなことを話しておられて、機会があったら、志村けんの演奏、一度聴いてみたいと思ってたんで、今日は、それもすごく楽しみ。
第1部の幕開けは、ピンの演奏で、生一丁!でも聴かせてくれた、津軽三味線の名曲を、次々と披露。
10周年特別公演ということもあり、特に思い入れがある曲を選んでおられるに違いなく、1曲1曲、その曲にまつわる彼の物語が語られて、オーディエンスも、曲と共に、彼の歩みを追うことができる趣向。
最初に、第2部には豪華ゲストが登場します、と案内されてたんで、第1部はピンの演奏ね、と思ってたのが、では、次の曲、「紙の舞」と紹介があって、あれ?紙の舞は志村けんと演奏するんとちゃうん?って思ってたら。
演奏が始まって、ほどなく、後ろの壇上の幕が上がって、そこで、なんと志村けんが演奏してた

どうやら、志村けんは、豪華ゲストではなくて、お弟子さん枠らしい

それにしても、初めて見たわ、こんな緊張してる志村けん。
舞台の前に出てくる際、ちょっとギャグをかましたりするものの、どこかぎこちない。
今から演奏する大曲のこと考えたら、それどこやなかったのかも

それにしても志村けんにはびっくり。
上妻社中の精鋭たちのサポート演奏があったとは言え、紙の舞に続き、津軽じょんがら節~風林火山まで、見事に演りきった。
大曲ばっかりやん!
第2部は、上妻バンドでの演奏。
津軽三味線の名曲の演奏も、ほんまにほんまにええんやけど、オイラはやっぱりこっちのが好き。
お弟子さん枠の志村けんは別として、豪華ゲストのトップバッターは、綾戸ちえ。
相変わらずの綾戸節、志村けんつかまえて、チンパンジーって

あの大御所に、チンパンジーって言えるの、綾戸ちえくらいって言うか、彼女のキャラやから許されるんやね。
綾戸ちえがピアノを弾きながら、ストーンズのJumping jack flashでコラボ。
それにしても、三味線ってこんなんもありなんや。
う~ん、かっちょいい

次は、藤原道山。
彼とは、お互い、同志と言ってるだけのことはあって、普段から絡みも多く、他の人たちとのコラボとは、ちょっと違うレベル。
お2人揃って今年が10周年ということで、今年は、2人して「華」という曲を作って、お互いのアルバムでコラボ。
本日の演奏は、華、上妻バージョン。
火花が散りそうな、お2人の真剣勝負の迫力に、もう、興奮しすぎて、本日、最高潮の血液逆流~

村治佳織とは、今年のAGA-SHIOヨーロッパツアーを、村治佳織が聴きにいって以来のお付き合いとのことで、今回が初めての共演。
あー、でも。
村治佳織の演奏は素晴らしかってん。
もちろん、上妻さんの演奏も。
でもなんか、クラシックギターと三味線って、なんとなく響きが馴染まへん感じで。
両方ともアコースティックの弦楽器やから、喧嘩するんかなぁ。
いや、喧嘩は喧嘩で悪くないって言うか、思いもかけないようなサウンドになったりする可能性もあるんやろうけど。
今回は、ちょっと残念な感じかなぁ。
もうちょっと他の楽器も入れば変わるかもしれんけど。
また、次に期待。
最後が夏川りみ。
他のメンバーと比べたら、オイラ的には、なんで夏川りみ?って思ってたんやけど。
2人は、高校の時の同級生つながりらしい。
夏川りみって沖縄の高校ちゃうん?と思ったら、若くしてこの世界に入った2人は、堀越の同級生とのことで。
ついでに、SMAPの吾郎ちゃんも同級生、っていう話は、もちろん出んかったけど

演奏の素晴らしさ云々は、言葉にはしつくせないんで、あえてそれは置いといて。
上妻さんの交友関係の広さと、係わる全ての人からリスペクトされてることに、あらためて驚かされた。
それは、演奏の素晴らしさだけじゃなくて、人間性ってことやと思うけど。
彼の想いの全てを注ぎ込んだ演奏が、こんなに、聴く人の心を揺さぶる。
これ以上はもうないやん、っていうくらい高みに登りつめた演奏やのに、まだまだ新しい可能性も予感させる上妻宏光。
来年も、感動と興奮をてんこ盛りにしてくれそう。
期待してます!