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オノレの覚え書き。


by hamanocotora
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かやぶきの里とオーベルジュナカザワ

かなり前に日経新聞で記事を見てから、ずーっと行きたかった、京都美山町のオーベルジュナカザワ
妹と、行こなー行こなーって言いながら、ずっと実現しなかったのは、妹たちとうちと一緒に旅行に行けるっていったら、年末年始かGWかお盆しかなくて、そこに持ってきて、オーベルジュナカザワは、宿泊棟は、1棟貸しのコテージが1つのみ。
つまり、1日1組限定なんで、予約を取ること自体が至難の業。
今までも、何度か空状況を問い合わせてみたものの、うちらが行ける時は、世間の人もみんな行きたい時期なわけで、いつも、電話をするともう、ちょっと確認してみますね、みたいなんもなしで、あーもういっぱいです、ごめんなさい、とあっさり断られてしまう。
今回もダメ元で訊いてみたら。
なんと、5/1であれば空いてますよとの返事が!
コテージは、ほんとは4人定員なんだけど、1人床に寝ますからって言って、無理矢理5人でOKにしてもらう。

今年は、高速道路1000円が最後かもとかいう話で、車で遠出の人が多いらしくて、朝から何度も交通情報を確認してみるけど、聞く度に、渋滞は長くなる一方。
いつも運転手をしてくれるいもとーちゃんが、高速は諦めて、箕面から伏尾の方に抜ける新しい道ができたんで、それで行ってみましょか、とのこと。
新御堂のどんつき、萱野からさらに北上すると、なんと、見たこともないトンネルが!
入ってみると、これが、長い長い。
何なんこの道?!
いもとーちゃんによると、いやー、なんか、トンネル作って、抜けたとこらへん、大規模な宅地開発したんですけど、そこ全然売れてないみたいなんですよー、ってことらしい。
なんだかなぁ。
おかげさまで、トンネル抜けた後も、423号線もガラガラで、あっという間に亀岡まで着いてしまって、うちらはすごい助かったけど。
亀岡まで来たら、美山はもう目と鼻の先。
すっごい渋滞覚悟してたのに、どうしよう、早く着きすぎてしまった003.gif

かやぶきの里とオーベルジュナカザワ_c0220300_1226191.jpgもちろん今回の一番の目的は、オーベルジュの晩ごはんなんやけど、せっかく美山に来たんで、やっぱりかやぶきの里は行っとかんと、ということで、チェックインの時間まで、かやぶきの里周辺をブラブラ。
そんな大きな集落ではないけど、魅力的なお店があちこちに。
かやぶきの里の中にある、民家を改築したカフェでは、陶芸展をやってたり。
かやぶきの里とオーベルジュナカザワ_c0220300_12275796.jpg国の、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されてるんで、たぶん、勝手に、何か建てたりできへんと思うし、家の改築もいろいろ規制があったりするんやろうけど、国から通達されたあれやこれやっていうことじゃなくて、この地区を守っていこうとしてる、土地の人たちの思いが感じられる集落で。
単に建造物っていうことではなくて、集落全体の匂いというか、空気というか、そういうのを大事にしていこう、みたいなことをみんなでやってるんやなぁ、と。
オーベルジュナカザワは、かやぶきの里からは、少し離れた場所にあるんやけど、オーベルジュのまわりも、すごく良い雰囲気で。

オーベルジュナカザワからの眺め

さてさて、今回のメインイベント、オーベルジュの晩ごはん。
前菜が、魚、肉の2種類プラスエスカルゴ、スープ、グラニテ、メインの魚、肉、最後にデザート。
みんな、だんだん歳取ってきてるし、そんなに食べられるかなぁと思ったものの、こってりソースとか、おなかにガツンとくる脂っこい食材が一切なかったせいか、みんなペロッと完食。
もちろん、おいしかったのが、完食の一番の理由やけど058.gif

ワインは、白はピュイイフュイッセを、赤は、たぶん土地柄ジビエが出てくるかなと思って、コートデュローヌをチョイス。
とにかく、シェフとマダムが2人でやっておられるので、ソムリエがいるわけでなく、ワインも、こちらで間違いありませんね、と確認されることもなく抜栓されて出てくるんで、注がれる時に、コートデュローヌにしたら、きれいな色やなーと思ったものの、あまり深く気にも留めてなかったんが、口に含んだ途端、ん?ってなって、そこで初めてちゃんとラベルを確認したら、なんと、オーコートドニュイが来てた!
かやぶきの里とオーベルジュナカザワ_c0220300_1232168.jpgせやんなー。
コートデュローヌであの色はないわ。
ってなんですぐに気が付かんのか037.gif
でも、このオーコートドニュイがもう、めちゃめちゃコスパで、この価格でこのレベルやったら、お土産に1ダース買ってかえりたいんですけど、くらいやったんやけど、後から調べたら、日本では、かなり以前から出回ってるワインで、昔は一部批評家から酷評されてたらしい。
でも、近年は、辛口ワイン評価誌「ル・クラスマン」で、2つ星を取る高評価とのこと。
なるほど。
マダムに、オーコートドニュイが来てるんですけど、頼んだのはコートデュローヌでしたよね、と一応言ってみる。
コートデュローヌの方が安いわけやし、向こうが間違って開けたんやから、安くしてくれたらいいなとか、ちょっとセコいことを考えたりして。
あ、換えてくれとか、そういうことじゃなくて。これ、めっちゃおいしいんで、これでいいんですけど。でも、頼んだのはコートデュローヌだったよなー、とか思って。一応。
結局、ワインは、オーコートドニュイの価格がそのままついてた。
でも、料理は、母はそんなにたくさんは食べれないんで、ちょっと少なめで、とあらかじめお願いしてたら、その分はずいぶん引いてくれてた。
すごい良心的。
わざわざ1人分だけ別な量で作るのは手間やと思うのに。
おかんも完食できて嬉しかったみたい。

かやぶきの里とオーベルジュナカザワ_c0220300_12344383.jpg料理は、一皿一皿、全部レベルが高くて、どれが一番って言えんけど、おぉーってみんなが声をあげたんが、鹿刺しとフォアグラの前菜。
山の中の温泉宿で、馬刺しみたいな感じで鹿刺しが出てきたことはあるけど、フランス料理で鹿って言ったら、やっぱりソテーやん。
こんなマリネっぽい感じで食べんのは、もちろん初めてやし、フォアグラのソテーとのマリアージュが意外なほどベストマッチ。
感激の一皿でした。
かやぶきの里とオーベルジュナカザワ_c0220300_12351676.jpgあと、メインの鴨肉のロースト。
見た目、完璧ローストビーフで、鴨って聞いた時、え、マジで?って思ったのと、やっぱり鴨肉って歯応えあるし、おかん食べれるかなってちょっと心配したんが、これが、めちゃめちゃ柔らかい。
ほんとに鴨?って思うくらい。
どうやったら、鴨をあんなに柔らかく仕上げられるんでしょう。
もちろん、サーモンの前菜も、シャンピニオンのスープも、どれもこれも、全部すばらしかったです!

行く前にあんまり期待が大きすぎると、なんやこんなもんかってこともあるけど、すっごい期待してたにもかかわらず、さらに良い方に期待を裏切ってくれました058.gif
本当にごちそうさまでした!
by hamanocotora | 2010-05-01 23:59 | おでかけ